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保険のちょこっと豆知識 従業員が熱中症で倒れたら・・・

2025/08/29

「現場長!Aさんが倒れました!熱中症かもしれません」

 8月の暑い午後、外での作業中に従業員が倒れてしまいました。救急車を呼ぶ一方で、現場責任者は従業員の安否や納期への影響が心配で仕方ありません。

 猛暑が続く近年、このようなケースを耳にする機会もあるのではないでしょうか。熱中症は屋外で起こると思われがちですが、屋内の作業中でも発生する危険な事故です。消防庁によれば、職場での熱中症搬送者は毎年増加しており、建設業や運輸業だけでなく、倉庫業、製造業、農業など幅広い業種でリスクが高まっています。

従業員が熱中症になったとき、会社はどうなる?

 従業員が業務中に熱中症で倒れた場合、多くは労災保険の対象となり、治療費や休業補償給付は労災保険から支払われます。しかしそれで終わりではありません。「会社がきちんと安全対策をしていなかった」と判断されれば、損害賠償請求や刑事責任を問われる可能性があるのです。過去には、高温下での作業計画や水分・休憩管理を十分に行わなかったとして、企業側に賠償命令が下された事例もあります。

 さらに、事故発生による社会的信用の低下や、是正勧告、業務停止命令、欠員による納期遅延など、経営面のリスクに直結します。特に中小企業では、一度の労災であっても想定以上に大きな負担となり、事業の運営に継続的な影響を及ぼすことがあります。

 こうした問題を防ぐには、まず職場での対策が大切です。室温や湿度を管理して、きちんと休憩を取らせ、水分補給をさせることが基本です。日陰を作ったり、エアコンを付けたりすることも重要です。

 それに加えて、万が一に備えて保険を検討することもおすすめします。企業向けの傷害保険や休業補償保険、使用者賠償責任保険などを組み合わせることで、労災保険だけでは足りない賠償金や裁判費用、仕事がストップしている間の損失をカバーできます。

 最近の猛暑は一時的なものではなく、これから毎年繰り返される「当たり前のリスク」として考える必要があります。会社には、職場の安全管理をしっかりと行い、保険でも備えることで、従業員の安全を守りながら、事業への影響を最小限に抑えることが大切です。

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